--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

烙印の紋章が面白くてたまらない。

2009年08月10日 04:10

 烙印の紋章〈4〉竜よ、復讐の爪牙を振るえを買った。フラゲになるのか?
 リンクはアマゾン。

 相変わらずの面白さに悶絶。
 国々の思惑が複雑に絡む戦乱の世に、奴隷から皇太子の影武者にさせられてしまった主人公が、家族や故郷を破滅させた将軍に復讐を挑む物語…と最初思っていたんだけど、巻を重ねるにつれて話がどんどん壮大になってきて、今やちょっとしたファンタジー戦記ものになってる。そういや1巻の最後にいわゆる「歴史家視点」が入ってたね…。
 自国の十二将とやらの描写ですら満足に終わってないのに、他国の王子やら皇女やら将軍やらがワラワラ出てきてもう大変なことに。
 というかこの作者、4巻でついにというか何と言うか、次回への伏線を大量投入してきやがった。2~3巻はそれでも次巻への引き、程度の軽いフラグみたいなもんだったのに、4巻はそりゃもうあとが気になってしょうがない絡みをわんさか盛り込んでやがる。今までほとんど使ってこなかった「歴史家視点」手法を惜しみなくジャブジャブ投入する様はさながら松坂、杉内、ダルビッシュの完封リレーのよう。往年のJFKも真っ青である。

 コレ早く続き出してほしいなあ。
 気になって気になってしょうがないよ。

 以下、コイツを読んでファンタジーとSFについて思うところをつらつらと。
 烙印の紋章とはあんまり関係ない無駄話な上に非常に長いので格納。




 ところで、前にチラッと「完全ファンタジー」と書いたけど、どうも俺の勘違いっぽかったので訂正。
 この物語の歴史の大元には、地球(?)からやってきた人類の末裔という設定があるっぽい。で、すげえ発達した科学文明が長い年月で知識が失われて、わずかに残った文明の利器を「古代の遺産」的扱いで原理も分からず使っている人々がいる、という背景が(確か)ある。


 実はこの「人類の末裔」設定というのは色々な物語で頻繁に利用されるもので、正統SFから十把一絡げファンタジーまで、ある意味王道と言える設定なのだと俺は思っている。

 俺が読んだ数少ない小説や漫画にもたびたび顔を覗かせていて、俺が読んだことのあるSFで一番古いのは「パーンの竜騎士」がそう。イギリスの名SF作家アン・マキャフリの珠玉のシリーズ。初出は多分1970年代。昔過ぎる。
 ちなみにコレ、タイトルからも分かるとおり非常にファンタジー色が濃い。というか、フツーにファンタジーだと思って読んでたのだが、2巻で素晴らしいSF展開が待っていて度肝を抜かれた。未だに「人類の末裔」設定をここまで上手く利用した物語を俺は知らない。

 この設定を利用した物語というのは突き詰めるとSFなのかファンタジーなのか非常に分かりづらい。俺もしばらく「パーンの竜騎士」をSFと呼ぶべきかファンタジーと呼ぶべきかで迷った。
 で、俺的な結論としては、「人類の末裔」設定を喪失された歴史として扱っている場合にはファンタジー、受け継がれた歴史として扱っている、もしくは物語中で喪失から復古した場合はSFと考えるようにしている。
 最も、復古したり解説されたりしても設定がギミックとしてしか機能してなかったらやっぱりファンタジーじゃねえか、とも思うので、何かもうどっちでもいいや、が正解な気がしないでもない。(えー)

 ただ、どちらにしろ歴史が喪失されている場合ならファンタジー分野との親和性は恐ろしく高い。既知の技術(別に実現されてなくてもいい)がブラックボックス化しているため、何をやっても超常現象でカタが付く。別名携帯電話って知らなければ魔法に見えるよね理論。レーザー光線魔法理論でもいい。
 まあ、非常にどうでもいいのだけれども。

 この「人類の末裔」型SFの典型として「星界シリーズ」が分かりやすい。人類がどういう変遷をたどって宇宙に拡散して、人類VS亜人類戦争を起こすようになったのかがとてもよく分かる。この作者は多分ものすごく頭がよく、設定の練り方が半端ない。フランス語(?)をベースにして新しい言語を作って、しかもそれを作中で非常に効果的に使っている。世界観、舞台設定、歴史観、人物造形まで、多分何をとっても完璧。唯一の欠点は遅筆が過ぎること。新刊何年待たせんだよ!

 
 漫画だと代表的なのは何だろう、「BASTARD!!―暗黒の破壊神」とかか?
 コレは典型的な「人類の末裔」型ファンタジー。有名だから今更あーだこーだ言う必要ないよね。
 俺は勝手に、今の十把一絡げファンタジーの設定にやたら多い(気がする)「人類の末裔」設定を蔓延させた(って書くと悪いことみたいだけど別に悪いことじゃない)要因の一つに、絶対にこの「BASTARD」が絡んでると思ってる。あと、この時期のジャンプの連載陣が今の少年誌のエロ萌え路線を作ったとも思ってる。だって「BASTARD」エロかったもの。当時シーン・ハリが何でダークシュナイダーに股間(に近いところ)を吸われて(毒を吸ってんだよ?)絶叫してるのか全然わかんなかったけど、でも興奮したもの。
 まあ、激しくどうでもいいのだけれども。

 と、話が盛大に逸れた。(元々徒然語りみたいなもんだけど)
 というわけで、「烙印の紋章」は面白いよ!というお話。長えよ!

 最後に、気になることを一つ。
 帯にもあらすじにも作者あとがきにも「第一部完結」と書いてあるんだが、コレ「人気ないから打ち切りだけどとりあえず復活できるように引き作っとこう」的フラグじゃないよね?
 買った本屋、他の電撃新刊が軒並み平積み3×3列とかだったのに、こいつだけ1列だったのよ…。

 なので、みんなも買うといいと思うよ!
 絶対に損はしないから!(割と必死)


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://wg2nd.blog24.fc2.com/tb.php/92-c9a81a3a
    この記事へのトラックバック



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。