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パンプキンシザーズ11巻

2009年04月25日 14:45

 Pumpkin Scissors(パンプキンシザーズ) 11巻。リンクはアマゾン。
 しかしこれ、アルファベットだと何の紹介かパッと見ではわかんないな。俺の学がないだけか?

 というわけで、パンプキンシザーズ。
 戦争で疲弊した小国を舞台に、戦後復興を任務とする国軍のお荷物部隊(パンプキンシザーズ)があっちこっちで大活躍する話。イメージ的に、19世紀~第2次世界大戦くらいまでのヨーロッパを下敷きにしてるっぽい。歴史からっきしなのでよくわからんけど、共和政と専制政が混在してたり、貴族が国権持ってたり、自動車がちょっとだけ普及してたり、戦車がいたり、戦時中に人体実験やってたりするので、俺の貧弱な知識と歴史観を総動員すると大体そのくらいの時代かなと。

 「戦災復興」をテーマに据えた作品ではあるが、連載開始当初は体一つで戦車に立ち向かって制圧するというトンデモアクションをストーリーのメインに据えた作りで、本来は不可能なアクションを強引なタッチと構図でねじ伏せる画力と、弱者を踏みにじっていたはずが実は自分たちが弱者だったと気づいたときの悪者たちの怯え方が非常にすばらしかった。
 話が進むにつれて、戦後国家に渦巻く陰謀劇やら渦中の人物たちの過去描写やらがどんどん複雑に絡み合うようになる。アクションの比率が極端に落ち、代わりに陰謀劇が物語を進めるギミックに成り代わっていくが、全体的に漂う暗鬱で淀んだ空気と戦後の殺伐とした雰囲気が実にマッチした素晴らしいサスペンスに仕上がっている。(もちろんアクションもあるが、それは物語を進めるための道具として使われるようになる)
 また「戦災復興」がテーマのため視点が弱者寄りになりがちであり、それが国家の思惑に磨り潰される個人の絶望をいっそう引き立たせることになるのも、暗澹とした雰囲気に絶妙にマッチ(まあ、戦災復興なんだからそういう雰囲気が当たり前っちゃ当たり前なんだけど)。

 とまあ、舞台設定だけならとてもじゃないけど少年誌に載せるような話ではないのだが、主役たるパンプキンシザーズの面々(というより、少尉)の奮闘により一話一話の完結が常に希望が見出せるように終わっていくあたりでその辺のバランスを取っているように感じる。
 不器用ながらも懸命に「戦災復興」を果たそうとする彼女の姿は、絶望に打ちひしがれた人々に一縷の望みを与えて立ち上がるきっかけを作る。その様はまさに少年誌。彼女の成長もまた少年誌的で、希望を胸に生きようとする人々の描写には、先述の暗鬱で殺伐とした空気は微塵も感じられない。
 この辺のギャップが実はパンプキンシザーズの面白さの大半を占めているのではないかなあ、と思ったりもする。

 で、11巻。
 10巻から表紙の雰囲気ががらりと変わり、何やらキッズたちがドタバタする話かと思いきや、中身は相変わらず。伍長の出生と彼を取り巻く孤児たちの話をベースに、故郷(スラム)を取り巻く国家の思惑と国家の変革を企む個人の思惑、スラムを牛耳る派閥の思惑が絡み合うまさに陰謀劇。
 ミクロの視点からマクロを描くってのはストーリーテリングでは割と用いられる手法なんだろうとは思うが、陰謀劇にラブコメ要素を入れつつ、両者を破綻させることなく展開できる作者はきっと天才。
 ともあれ、安定した面白さ。
 これからも読み続けたいが、できれば月マガのページ数、も少し増やしてほしいなあ。
 できれば3ヶ月に1回くらいの刊行ペースでお願いしたい。


 余談だが、10~11巻で非常に気になったことがある。
 ちょっとググったみたのだが誰も言っていないっぽいので、もしかしたら俺がおかしいだけかも知れんが、念のため記しておく。既出だったらすまん。

 ↑後から調べてみたらわらわら出てきた。既出もいいとこ。
 ああ、こういうところで概出って使うんだな、と思った。
 ていうか同日中に調べてわかるなら最初からもっと調べとけ俺。

 追記の意味がなくなったけど、一応これから読む人のためにやっぱり隠しとく。
 
C・Jって男だよね?


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